●ジンギスカン誕生
羊の飼育が盛んになった大正時代、関係者たちは羊毛だけではなく肉も利用しようと考えました。昭和6年には、料理法のひとつとしてジンギスカンが発表されています。しかし、においがきつかったため普及にはそれから時間がかかったようです。
●北海道と羊
明治のはじめ、北海道に羊を連れてきたのは、酪農の発展に尽くしたエドウィン・ダンですが、残念ながら飼育は普及しませんでした。第一次大戦後、羊毛の輸入が禁止された結果、羊毛の確保にむけ飼育が盛んになり、その中心が北海道だったわけです。
●おいしさへの道
ジンギスカンが普及し始めたのは、皮肉にも第二次大戦後、羊の飼育が減少し始めたころです。食糧難だったことや、たれが工夫され食べやすくなったことなどから、一大ブームとなりました。昭和28年札幌月寒に、昭和31年滝川に現在も続く老舗が誕生しました。
●三大要素
ジンギスカンを構成しているのは3つの要素です。まずは羊肉、そしてたれ。先に漬けるか後で付けるかは別として、たれがなければ食べられません。そして最後に鍋。かぶとのようなユニークな鉄鍋で焼いてこそジンギスカンでしょう。鍋も時代により形の変化があり、星型の溝をつけ肉汁を落とさないよう隙間のない鍋が出現したのは戦後のことです。